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もうすぐゴールデンウィークですね。ちょっとした遠出にぴったりな福島県会津若松市にございます『鶴ヶ城(会津若松城)』をご紹介させていただきます。
鶴ヶ城の歴史はとても古く600年にも及びます。至徳元年(1384年)に源頼朝から会津を与えられた佐原義連の直系である芦名直盛が黒川の地に東黒川館を置いたのが始まりだといわれています。当時は黒川城とも呼ばれ、名のある文化人なども来ていたそうです。芦名氏は会津一円をほぼ支配下に収め、佐竹氏や伊達氏と戦いましたが、内紛が起こりそれを見逃さなかった伊達政宗が天正17年(1589年)会津に侵略し芦名氏を破り14代目で会津支配を終えました。ですが意外にも伊達政宗の支配は1年余りでした。というのも、伊達政宗は更なる領土拡大の為、会津の整備にあまり手を付けておりませんでした。それを無視した会津侵攻が秀吉の反感を買うことになりました。1590年には岩手山城へ政宗は移されることになり、会津の地は織田信長の娘婿である蒲生氏郷へと与えられました。
1593年には望楼型の天守閣が完成し『鶴ヶ城』と呼ばれるようになりました。それからもたびたび領主が変わったり、建物が壊されたりなどいろいろありましたが昭和9年(1934年)には国から『若松城跡』として史跡に指定されました。昭和40年(1965年)には天守閣の外観が復元され、そののち茶室や長屋などが復元されていきました。
鶴ヶ城を訪れますと、立派な天守閣はもちろん、若松城天守閣郷土博物館があるので、歴史を学ぶこともできます。デジタル技術を使って、五感で楽しむことが出来る博物館となっているもの魅力の一つです。2層には歴代領主の鎧や兜などとともにルーツをたどる展示なども見ることが出来ます。また、博物館とは別に干飯櫓・南走長屋・鉄門内では、デジタルアート『鶴ヶ城 光の歴史絵巻』という令和4年から行われている、鶴ヶ城の歴史に包まれる体験型のアートミュージアムを見学することもできます。
リニューアルされた鶴ヶ城で現代の技術とともに歴史を振り返ったり、こどもの日も近いということで、兜やお城を見にお城に行ってみるのはいかがですか?