2023年ももうすぐで終わってしまいますね。
皆様は今年1年いかがお過ごしでしたか?
今回は、「日光東照宮」についてご紹介させていただきます。
日光東照宮といえば「見ざる聞かざる言わざる」で有名な栃木県にある神社で、平成11年には世界文化遺産に登録されました。
日光東照宮の始まりは元和三年(1617)に徳川初代将軍である徳川家康をおまつりした神社となります。家康公は天文11年(1542)に三河国岡崎城で生まれ、日本人では知らない人はいないくらい、大きな活躍をしました。徳川幕府は約260年間にわたり、幕藩体制の確立など、世の中に秩序と組織を形成し、学問を勧め産業を興し、平和と文化の礎を築き、近代日本の発展に多大な貢献をされました。
家康公は、元和2年4月17日駿府城(静岡県静岡市)で75歳の生涯を終えられ、直ちに久能山に神葬されました。(ちなみに当時の平均寿命は30~50歳ほどといわれているのでかなり長生きなのが分かります。)そして御遺言により、一年後の元和3年4月15日、久能山より現在の地に移されおまつりされました。正遷宮は、同年4月17日二代将軍秀忠公をはじめ公武参列のもと厳粛に行われ、ここに東照社として鎮座しました。その後正保(しょうほ)2年(1645)宮号を賜り、東照宮と呼ばれるようになりました
尚、現在のおもな社殿群は、三代将軍家光公によって、寛永(かんえい)13年(1636)に造替されたもので、今の豪華な日光東照宮の姿は徳川2代将軍秀忠の死後、3代将軍家光公によって造替されたものとなります。
前述させていただきました通り、日光東照宮といえば「見ざる聞かざる言わざる」で有名な三猿がございますが、こちらはもともと「幼少期は悪事を見ない、言わない、聞かない方が良い」という教えを彫ったものですが、それが転じて「不都合なことは見ず、言わず、聞かず」という教えにもなりました。
また、日光東照宮には数々の国宝がございますが、そのなかの一つに「眠り猫」がございます。三猿と同じく、社殿の木彫像の一つで、左甚五郎という方が作ったといわれています。この眠り猫の裏には二羽の雀が竹林で遊ぶ様子が彫られており、裏で猫が眠っているおかげで穏やかに遊ぶことが出来、平和な世界が広がっているということを表しているのではないかといわれております。
元旦には特別に0時から1時半まで開門されたり、正月限定の御朱印も受け取ることが出来ます。
年末年始に向けてお詣りを考えている方もいるのではないでしょうか?
地元の毎年行っているところに行く人が多いと思いますが、たまにはプチ旅行がてら、日本の有名なお寺、神社へ年越し参りなどに行くのはいかがですか?